皆さんご存知、格闘技プロレスライター・スネーク加藤の東奔西走を追うエッセイがスタートしました。スネーク加藤さんに伺ったお話をもとにしていますが、あくまでフィクションです。実在の人物や団体などは関係ありません(文:丸井タカオ)



スネーク加藤は格闘技プロレス雑誌の編集者だった。加藤が関わっていた媒体はとうの昔にどれも休刊しており、現在は格闘技プロレスの雑務ならどんなものでも引き受ける「なんでも屋」として食いつないでいる。この日、加藤は格闘技イベント「サンダー」の記者会見を取材し、疲れた足取りで帰路につこうとした。ホテルのロビーラウンを横切るその瞬間、何気なく店内に目を見やると、見覚えのある男がコーヒーカップを手に談笑していた。

「立岡……立岡洋二だ」

かつて存在した格闘技メジャーイベント「スピリット」。そのプロデューサーが立岡洋二だった。加藤は「スピリット」の大会パンフレットで立岡の連載インタビューの担当をしており、この同じラウンジで何度もランチを共にしながら話を聞いてきた。

「立岡がまた戻っているとは聞いていたが……」

立岡は関係者らしき男たちと談笑している。加藤の胸に、懐かしさと疑問が同時に湧き上がった。「このカフェはコーヒー1杯、2000円はするはずだが、立岡は払えるのかな……」
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